私は先日、母を連れてとあるアーティストのライブへ足を運びました。
キャパシティは1万人程とかなり広い会場で、活動史上最大規模のステージとの事でした。
開演すると、圧巻のステージパフォーマンスで会場を魅了していました。
その中でも、忘れられない話があります。
ライブの前半が終わりMCに入ると、彼らがお礼の言葉を述べた後に「僕たちは多くの人に支えられ、こんなに高くて大きなステージに立たせて頂いていますが、何も特別な人間ではないのです。皆さんと同じように生まれ両親に育てて貰って、同じようにたくさん悩んで苦労してここまで来ました。それがたまたまステージの上に立っているだけです。」と言ったのです。
私はたくさんのステージを成功させてきた彼らをずっと「特別な人間」だと思って見てきました。そんな彼らがこの瞬間から「自分と同じごく普通の人間」に見えたのです。
今まではただただ好きという理由だけで応援していましたが、見方が変わってから楽曲を聞くと、不思議なことに「人間らしさ」「普通である」部分がたくさん見えてくるような、「本当の彼ら」に出会えたような気がしてくるのです。今回の話をきっかけに私はやっと、本当のファンになれたのだと思いました。
reporter:ねこむすめ